取引データをアップロードした際、登録された明細の通貨が不足することにより「通貨不足」となることがあります。その場合は、以下の内容をご確認の上、ご対応お願いいたします。
通貨不足とは
取引履歴ファイルをアップロードした際に、通貨不足が表示されることがあります。通貨不足は、取引データの登録漏れなどにより、期間内で通貨の保有数がマイナスになる状況が生じると発生します。
通貨不足が発生すると、収支合計の計算が中断され、収支報告書を正しく作成できなくなります。解消方法につきましては、以下の手順にしたがってご対応お願いします。
通貨不足の情報を確認する
通貨不足が表示されたら、まず、通貨不足の件数と、通貨不足が発生している明細を確認します。
絞り込み機能
明細の絞り込み機能には、「通貨不足のみ表示」という設定が用意されています。この設定をオンにすることで、通貨不足が発生している明細のみを表示し、通貨不足の詳細を確認できます。
通貨不足の主な原因と対応
通貨不足の主な原因は以下になります。
1. すべての取引データが登録されていない
まず最初に確認していただきたいのが、全ての取引データがシステムに登録されているかどうかです。以下のデータの抜け漏れはないか、全てのデータが登録されているかなど再度ご確認してください。
- ご利用のすべての取引所のデータがアップロードされてるか
- ご利用のすべての期間のデータがアップロードされているか
- 前年度、またそれ以前のデータがアップロードされているか
- ウォレット間の通貨の移動の履歴がアップロードされているか
2. 前年度の残高を繰越していない
クリプトリンクでは、収支の計算を1年ごとに行っています。前年度のデータは自動的に次年度には反映されないため、前年度の取引データがある場合は、その取引データをアップロードしてから、期末処理を実施して次年度へ残高を繰越する手続きを行ってください。
また、さらに古い取引データ(損益が出ていなくても)がある場合、これらのデータも必ず登録してください。古い年度から順にデータを登録し、同様に期末処理を行ってください。
もし、過去の取引データファイルが存在しない場合、新規明細または汎用フォーマットを使用して期首残高を登録してください。これにより、過去のデータが反映され、通貨不足を回避できます。
3. 通貨の保有数の額が小さくデータに反映されていない
海外の取引所で稀に起きるケースなのですが、小数点以下の小さい数字(0.0000000001)等の数字がデータに反映されていないケースがあります。
ボーナス等で取得した通貨をすべて売却しようとすると、小数点以下の数字がデータとして取得できていないため通貨不足が発生するという形になります。
もし少数の通貨をもっていて、すべて売却したというようなケースがあれば、小数点以下の数字についてもご確認ください。
4. データが重複している
データが重複していることにより、通貨不足になるケースがあります。データを登録する際に重複チェックの機能は実装していますが、データの形式が異なったり、システムの改修がされている場合には同一明細と判断されず重複して登録されてしまうことがあります。
データが重複して登録された場合は、登録データの削除を参考に明細を削除してください。
5. 再集計をしていない
こちらは通貨不足の修正を行ったのに解消されていない、という時にある原因です。
上記の主な原因から通貨不足になる原因が判定でき、データを修正したりデータを追加でアップロードした場合、そのままだと再計算されないことがありますので、「再集計」を行い、通貨不足が解消されているかどうかご確認ください。
やはり通貨不足の原因がわからない
上記原因を確認しても通貨不足が解消しない場合は、通貨不足を修正する機能をご利用ください。
もし、ご自身で解決することが難しい場合、収支計算のアウトソーシングサービスをぜひご検討ください。専門のスタッフが通貨不足の解消と収支計算を効率的に行うお手伝いをいたします。