この記事ではネイティブトークンのWrap処理について説明します。
ネイティブトークンのWrap処理とは
Wrap処理は、異なるブロックチェーン間でのトークンの移動を可能にするためにトークンのWrappedトークンを生成する方法で、ネイティブトークンを別のブロックチェーンでサポートされている形式に変換します。
例えば、Ethereum上のトークンをBinance Smart Chain上で利用したい場合、Wrap処理を行ってEthereum上のトークンをBinance Smart Chainのトークン形式に変換します。
Wrap処理扱いのコントラクトアドレス
ネイティブトークンのWrap処理は、取引履歴CSVファイルや自動取得データにWrappedトークンの明細が記載されていません。
そのため、以下のコントラクトアドレスを利用した場合にWrap処理としてWrappedトークンの明細を補完して登録します。
チェーン |
ネイティブトークン | コントラクトアドレス |
ethereum | Wrapped Ether | 0xC02aaA39b223FE8D0A0e5C4F27eAD9083C756Cc2 |
bsc | WBNB Token | 0xbb4CdB9CBd36B01bD1cBaEBF2De08d9173bc095c |
polygon | WMATIC Token | 0x0d500B1d8E8eF31E21C99d1Db9A6444d3ADf1270 |
fantom | Wrapped Fantom Token | 0x21be370D5312f44cB42ce377BC9b8a0cEF1A4C83 |
avalanche | Wrapped AVAX | 0xB31f66AA3C1e785363F0875A1B74E27b85FD66c7 |
arbitrum | Wrapped Ether | 0x82aF49447D8a07e3bd95BD0d56f35241523fBab1 |
optimism | Wrapped Ether | 0x4200000000000000000000000000000000000006 |
base | Wrapped Ether | 0x4200000000000000000000000000000000000006 |
world | Wrapped Ether | 0x4200000000000000000000000000000000000006 |
明細の登録方法
Wrap処理を行なった場合は、ウォレット/DeFi機能をご利用ください。
ウォレットから取引履歴を取得していただくと、システムが自動でWrap処理を行なった明細を以下のように登録します。
1行目がETHをWrapした明細になります。
2行目がWETHをUnWrapした明細になります。
Wrap処理された通貨のトランザクション種別は「通貨」となります。
右側の「登録」から以下のように収支計算に明細を登録することができます。